まちがえやすい式の約分
中1数学
めちゃくちゃくわしい例題解説
(^o^)👍
こんにちは(-ω-)/
今回もめちゃくちゃくわしい
解説を行ってみたいと思います。
今回は、約分は約分でも
式(方程式)の約分です。
中1数学の範囲内の内容ですが、
今、中2がやっている連立方程式でも
よく出てきています。
今日も、そのあたりのことが
「よくわからない」という質問が
ありました。
(☝の写真)
では、例題解説をやってみたいと
思います。
【例題】
100χ+200(100χ+200)=10000
この式の約分では、
左辺と右辺(=の左が左辺、=の右が右辺)
の両方とも、数字の後ろに00が
共通してついています。
0がひとつ増えれば10倍になります。
なので、
右辺と左辺に共通して0が2つずつ
ついているので、
両辺は100倍されている
式と数字と考えることができます。
ということは、
両辺は100で割れるということです。
なので、めでたく🌄
100で約分ができるということに
なります。😌
100で両辺を割ると以下の式になります。
100χ+200(100χ+200)=10000
☟
χ+2(100χ+200)=100
100χを100で割るとχになり、
200(100χ+200)を100で
割ると2(100χ+200)となり、
10000を100で割ると100になります。
なので、両辺を100で約分をすると
χ+2(100χ+200)=100
になります。
💁♂️
100χ+200(100χ+200)=10000
この式が長くて、
なんだかややこしい、
と思うかもしれません。
そんなときには、
ちょっと目を離して、
全体像をみるんです。
前にもお話しましたが、
( )は「ひとかたまり」と考えて、
かけ算だけの形も
同じく「ひとかたまり」と考えます。
そうすると、この式の正体は
〇+△=□
〇=100χ
△=2(100χ+200)
□=10000
というわりと単純な式(の構造)だと
わかります。
そうしたら、
〇を100で割って、
△を100で割って、
□を100で割る。
それで、約分ができます。
ちょっと待ったあ✋
ここで質問をよく受けるのが、
△の部分です。
200と(100χ+200)の
両方を100で
割って、2(χ+2)
としないんですか?
という質問です。
この方がすっきりして
いかにもっぽいです。
ところが、200と(100χ+200)
の両方を100で割るのは
いけない🚷んです。
( )の部分はかたまりなので、
この部分の式は、
200(100χ+200)
=200×(100χ+200)
=●×▲
とみることができます。
●と▲の両方とも
100で割ってしまったら、
どうなるでしょうか?
そうすると
(●÷100)×(▲×100)
=●×▲÷100÷100
となり
=●×▲÷10000
となってしまいます。
●と▲の両方を100で約分をすると
結果として、
10000で約分してしまった
ことになります。
ここで、
もっと、簡単な例をあげてみます。
2×4という数字を2で約分してみます。
これは、
2×4÷2=1×4=4 となります。
これを2と4の両方を2で約分して
しまったら、
(2÷2)×(4÷2)=1×2=2
となってしまい、
結果として4で約分している
ことになります。
正解は、2での約分は2×4÷2=4です。
なので、2つのかけ算●×▲になっている
部分の約分は、
2つとも約分してしまうと
ダブルで約分してしまうことになるので、
できないんです。
このパターンのミスは、
長期に渡って、
同じパターンの失点を
くりかえすことになり、
継続的に得点力を下げることに
なります。
数学って、そんなささいなミスの
積み重ねが、
意外と大きな失点の原因ともなっているものです。
なので、生徒さんたちには、
このようなまちがえやすい計算パターンは
失点をくりかえせば
積りに積もれば大量失点となるので、
必ずマスターするようにと
お話をするようにしています。
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