過去問の活かし方
選択問題と記述問題
傾向と対策
こんにちは(-ω-)/
過去問で対策をとっている人は
多いと思います。
でも、なんの目的でそれをやっている
のかを考えていない人は
かなり多い!
同じ問題が出ることを期待して
「暗記」しているなんて、
「愚の骨頂」と言えます。
同じ問題が出る可能性が低いのです。
対策をとるということは、
そこには戦略があるということ。
どんな戦略で準備をすべきなのか❓
過去問を利用しての対策の方法について
のつづきをお話します。
4)選択問題と記述問題の対策
選択問題が多いのか、
記述問題が多いのかについても
重要な情報です。
選択問題であれば、
その選択肢がどのようなものなのか❓
合っているものを答えよという問題や、
正しい順番のものを答えよなど
いろいろあります。
たいがい、選択肢の中には
正解らしいものから明らかに違うものまでが
散りばめられています。
そこのところを、
解説をしっかり読んで、
判断できるようにしておきたいものです。
ここで、過去問を利用してどんな対策が
とれるのか、
一例を示してみます。
歴史の場合には、
時代(時間)の順序を答えよという
問題があります。
歴史の流れを理解しているのかを
問う問題です。
何かの出来事や事件が起こる場合は、
原因があって、
その後になんらかの影響があるものです。
その順番がわかっていない
ということは、
一連の流れが理解できていないという
ことになります。
では、どうやって対策をとって
いったらいいのか❓
受験までの期間も考えて、
もう余裕がないというのなら、
僕なら年表を使います。
歴史の勉強で年表を使ってない
生徒さんって多いです。
んん❓どういうこと❓
普段から年表は使うべきと思いますが、
短期間の対策としても
年表は使えます。
年表は、重要な出来事について
時系列でならんでいます。
まずは、それぞれの出来事が
何であったのかを覚えているか、
年表を見ながら確認をします。
そして、わかってなかったら
その内容を参考書などで確認をします。
Aという出来事があったから
Bが起こって、
また、それが原因でCが起こる、
というように順を追って
確認をしていきます。
わからないところは、
調べてわかるようにして、
インプットが済んでから、
それを実際にアウトプットします。
何も見ずに、頭の中で言ってみるんです。
(リトリーバル)
もっと、手っ取り早く効率的に
進めるのであれば、
いきなり年号以外のところを
隠して、そこに何が書いてあるのかを
当ててみるんです。
そうやって、自分のわからないところを
明らかにして、
そのわからないところを
調べていきます。
前後関係がわかっていれば、
順番は当たります。
それでも、歴史は1年生から3年の
途中までかけて学んだ内容なので、
そんなに簡単には終わりません。
そして、
いったん終わって、過去問の方に戻って、
同じ問題の内容を確認してみます。
そうすると、出来事や時代の
前後関係がわかるようになるので
問題ができていると思います。
選択肢の内容について、
同じ問題は出ないけど、
選択肢の中にある内容は
要注意だと思っています。
選択肢のはずれに当たる部分が
今後のテストの正解になって
いるかもしれません。
出題者が同じ先生であれば、
その可能性は大いにありです。
はずれの選択肢についても、
わからないことが出てきたら
調べておくべきです。
調べた内容は、実際の過去問であれば、
記憶にも残りやすいと思います。
また、その周辺情報も覚えたりして、
知識の幅を広げていきます。
過去問の問題だけを解けばいい
ということではないんです。
記述問題の対策
本来は、選択肢に頼らずに
できるように練習することが大事です。
選択問題のメリット(利点)は、
「採点者が採点しやすい」
ことだと思います。
が、しかし、これは、採点する側の
メリットです。
選択問題だと、わからなくても当たる
可能性があると言って、
喜ぶ生徒さんがいますが、
「偏差値」という観点からは
変わりはないので無意味です😿
本来は、しっかりと理解度を
確認するのであれば、
すべてを記述式にすべきだと思います。
ですが、これだと採点の方が大変で、
正誤の判定がしにくいこともあるので、
選択問題も必要です。
というわけで、普段の自分の学習では、
「記述対応」しておくことが
大事だと思っています。
記述問題に対応ができれば、
選択問題でも対応ができるからです。
記述問題では、採点のポイントがあるものです。
記述の問題では、各生徒さんが
丸っきり同じ記述をするはずもなく、
いろんな解答の書き方をしてくる
ものですが、
「採点基準」がないと、
公正な点数をつけることができません。
採点者が感覚的に採点することは
ありません。
そのためには、採点基準が
決められているはずです。
採点基準になるのは、ポイントや
キーワードなどです。
必要なポイントを押さえているか、
キーワードが書かれている、
これで得点できるかどうかが決まります。
では、実践的な過去問を使っての
記述の練習例をお話します。
問題の解答解説を読んで、
ポイントやキーワードを
自分なりに見つけて、
それらを使って解答するよう
練習してみてはどうでしょか❓
解答解説を読んだときに、ここが大事そう
というところが、わかることも
多いと思います。
その中から抜けてはいけなさそうな
キーワードを見つけて、
そこに線を引きます。
そうして、後でもう一回解いてみて、
そのキーワードを外していないかを
確かめます。
そうすれば、答えの丸暗記ではなく
自分で解答を作る練習になります。
答えの丸暗記は、あまり効果がありません。
丸暗記は、覚えにくく、忘れやすいものです。
この方法は、過去問に限ったこと
ではなく、通常の問題演習のときにでも
可能な方法です。
数学についても1つ例を挙げます。
数学についても、
記述問題については、書きもらしては
いけないポイントがあります。
問題を解いてみて、
できなかったところについては、
解答解説をよく読んで、
大事なポイントに下線を引きます。
自分が問題の作成者になった
つもりで、ポイントをみつけて
その部分に線を引いていきます。
そして、実際に問題を解きなおすして
模範解答と見比べてみることです。
そうすると、同じような考え方を
使う問題が繰り返し出ていることに
気がつくことがあります。
最後に、気を付けておかなければ
いけないことをお話します。
前にも話しましたが、
過去問はあくまで過去問に
過ぎません。
過去問の傾向通りに出ることは
よくあることですが、
その傾向ががらりと変わってしまう
ことだってあります。
「過信」は禁物です。
なので、過去に出ていない内容で
あっても、どうせ出ないやと
決めつけることなく、
範囲はカバーしておくことが大事です。
傾向に頼って、そこに100%の力を
注いでしまうと、
それが外れた時に痛い(>_<)目を
見ることになります。
過去問が決してすべてではないことを
頭に入れておいてくださいね。
入試対策と資格試験での過去問対策
の違いは❓❓❓
過去問対策のお話をさせて
いただきました。
今回で、過去問の話は区切りをつけます。
最後に過去問を使っての
入試対策と資格検定試験の対策
のちがいについてお話をします。
両方ともテストには変わりないのだから、
入試の過去問も、資格試験の過去問も
対策のしかたは変わらないだろう
と、思われるかもしれません。
それが、実は、同じではないと思いますよ、
というお話です。
まず、入試と英検のような
資格試験のちがいについて
お話をします。
入試というのは、
入学できる生徒さんを決めるための
試験です。
受ける学校には、定員(枠)があります。
教室の数や、教える先生の数が
決まっている以上、
何人でも入れられるわけではありません。
たとえ定員を少しくらいオーバーする
ことはあっても、
教室に入りきれないほど、
入学させるわけにはいきません。
つまり、不合格になる生徒さんを
決めなければいけないのですね。
合格する人、不合格になる人、
それを決めるのが入学試験です。
相手あっての試験です。
言い方を変えれば、
「落とすための試験」
と言えます。
それに対して、英検、数検、漢検、
仕事関係のものを含めれば、
資格の試験は、
数え上げればきりがない
くらい種類があります。
そして、資格試験に関しては、
合格の定員はありません。
ある基準点(合格点)に達することが
できれば、何人でも合格者が
出ます。
その逆に、基準点に満たないと
合格の数が少なくなることも
あるでしょう。
それが資格試験ですね。
入試と資格試験では、
そんな特性の違いがあります。
では、過去問を使っての対策は、
どんなところがちがってくる
のでしょうか❓❓❓
●同じ問題が出にくい入試と
同じ問題が出やすい資格試験。
資格試験では、過去問と同じ問題が
出ることがよくあります。
仕事に関する資格試験なんて
まさにそうです。
試験の特性上、どうしても同じような
問題になってしまうことも
あるのでしょう。
そして、丸覚えであっても、
資格の試験であれば、
それでいい場合も多いのです。
英検についても、よく出やすい
単熟語、文法問題はあるものです。
選択肢も似たり寄ったりのものも
あります。
それだけに、資格試験については、
過去問演習の効果が表れやすい
ものです。
というより、過去問をやらないわけには
いかない、といっても
いいかもしれません。
こちらでも、英検で「過去問と同じ問題出た~」
と言っていた生徒さんがいました。
それに対して、入試の方では、
公平性を期すためか(わかりませんが)、
全く同じ問題は出にくい傾向にあります。
過去問を変えなかった生徒さんが、
同じ問題を出されて
割を食っていては、問題かもしれません。
同じ問題が出にくいので、
過去問を丸覚えしようとする勉強は、
僕はオススメしていません。
ただし、同じ傾向の問題は
よく出されています。
なので、それを意識して、
過去問は解いておいた方がいいんです。
それだけに、過去問を使った
入試対策は、傾向をつかんで、
それに対応した方法を考えながら
進めなければいけない点で
難しいといえます。
これまで、お話をしてきた通り、
対策のしかたについては
奥が深いんです。
過去問を使って、どんな対策が
できるか、アイデアを考えながら
試行錯誤して進めることも、
きっと、後につながる
よい経験になると思います。
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